「ここへ来る途中、本当に珍しいものを見たよ」 市場にごったがえす露店を冷やかして回っていると、店番の若い男がそう話かけてきた。 二人に品物を買う気が無いのを知っているのか、単に彼自身退屈なのか、若い男は話を続けたくて仕方が無いような素振りだった。 「へぇ、一体何を見たんだ?」 若者の期待に応えて、孫策は素直に問いを発した。行商人の話は街の外の情報をもたらしてくれるものだし、聞いて損をすることはまず無い。好奇心旺盛な年頃と相まって、訊ねることには何の抵抗もなかった。 「ここからは少し遠い村でな、一風変わった祭りをやっているんだよ」 目の前の少年が快く話に乗ってきたのが嬉しくて、男は楽しげに笑って話し始めた。 異形の祭 街道を、二頭の馬が駈けていた。 手綱を握る少年の顔はいずれも涼しげで、気持ちの良い馬蹄の音を周囲に響かせている。 舒の城門を出てかなり遠くまで駈けてきたが、後方へ靡く二人の髪には何の迷いも無かった。 「持つべきものは門衛の父親をもつ朋友、か?」 馬上の朋に向かって、周瑜は口角を上げて見せた。 「だな。趙爺も話の解るお人だ」 やや前を行く孫策も、少し振り返ってニッと笑い返す。 言うなれば、後方の憂いは除いてきたということだ。息子の朋友である誼を活かして、門兵長には時間外でも特別に門を開けてもらえる約束をしてもらった。これで、どんなに帰りが遅くなろうと城門の下で朝日を待たずに済む。 「それにしても、その、“仮面”ってやつはどんなものなんだろうな」 露店の若者の話を思い出しながら、孫策は期待に瞳を輝かせて言った。 「『木彫り』と言っていたが……まぁ、見れば解るだろう」 「それはそうだが。楽しみだな」 「あぁ」 頷いて、周瑜は馬に鞭を入れた。 馬を扱うのが天才的な朋友に付いて行くには、忘れずに何度も鞭入れなくてはならないのが少し癪だった。 ――――― とにもかくにも、若者の話はこうである。 この時期、舒の街からはやや遠いある村で祭りをやっているのだそうだ。それは、各々が木彫りの仮面を被って広場に焚いた火を中心に踊って回る、というもので、若者によれば、どうもその光景が珍妙であるらしい。その祭りにはよそ者も歓迎されて老若男女が参加するというのだが、若者から知りえたのはその程度だった。というのも、あとは専ら若者がそれを見て如何に驚いたか、珍しく思ったかに終始してしまったからである。 しかし、孫策を惹き付けるにはそれで充分だったらしい。若者の話を聞いているうちにすっくと立ち上がり、振り向きざま周瑜に向かって「行くぞ」の一言を発するとそのまま厩へ直行したのである。 そして周瑜はというと、これまでの経験からこういう時の孫策は止められないと素早く了解し、すぐさま母たちへの工作を調え、また城門への対策を考えたのだった。 太鼓の音が聞こえてきたのは、陽の端が地平に差し掛かった頃だった。 規則正しく響く音は、祭りの始まりが近いのを教えている。呼応するように点々と集まってくる人々は、細い列を成して狭い林道の奥へと歩を進めていた。 「きっと祭りに行く奴らだぜ」 孫策は傍らの周瑜に言うと列の手前で下馬し、自然にその中に入っていった。目に入る人は皆初めて見る顔ばかりだというのに、孫策には全く臆する様子が無い。 周瑜は遅れぬよう慌てて下馬し、彼に続いた。 暫く歩くと、林道から広場に出るところに仮面を売る露店があった。 ずらりと並べられた木製の仮面は、大人の顔でもすっぽりと覆われるほどの大きさがあり、目の位置に小さな穴が二つ、くり抜かれていた。 「変な顔ばかりだな」 孫策が、素直な感想を洩らした。 『変』。その言葉は尤もである。並べられた仮面は皆、およそ人の顔ではなかった。いや確かに、目や鼻、口はある。だがそれは、むしろ“動物のそれ”と言った方が適切で、髭とも“たてがみ”ともつかないものが彫り込まれているものも多かった。 「……お前さん達、祭りに参加するのは初めてかい?」 珍しげに仮面を見つめる二人に、立掛け板の横に座っていた初老の女性が声を掛けてきた。 「あぁ。ここらで面白い祭りをやってるって聞いて、駈けてきたんだ」 「じゃあ、教えてあげよう。ここにあるのは森羅の神々の顔だよ。『変』だなんて言うのはお止し」 それを聞いて、周瑜が顔を上げた。 「『森羅の神々』という事は、この御祭りは豊穣を祈るものなのですか?」 「勿論さ」 頷いた女性に周瑜は尚も問う。 「仮面を付けて踊ることが豊穣を願う事、というわけですか?」 なるべく嫌味に聞こえぬよう丁寧な姿勢で言うと、女性はほう、と溜息を吐いた。 「そうね、昔は踊り娘だけが舞をやっていたよ。でも、いつからか皆が踊り始めて、別のことの方がお楽しみになっちゃってるわねぇ」 「『別のこと』って?」 面白そうな響きに、すかさず孫策が口を挟む。 「仮面で顔を隠しながら、おしゃべりすることさ」 女性は笑って答えた。 人々は焚き火の周囲を踊って回った後、仮面をしたまま声を掛け合うのだそうだ。 仮面をしていると、相手が誰だか判らない。そして己も誰だか知られることはない。だから、隠し立て無く本音で話し合えるのである。そうして、互いを気に入ったら今度は仮面を取って話す。この祭りは、そうやって日常のしがらみを取り去った状態で、人々の出会いを提供するというのだ。腹の内を曝け出して語り合った分、ここで生涯の朋友や伴侶を見つけ出すことも多いという。 「しかし、これしきの仮面で君が判らなくなるとは思えないな」 先ほどの露店からは離れた所で、周瑜がふと言った。手にした仮面は、大きさの割にとても軽い。 「そうか?」 孫策は不遜にも仮面を上に放り、落ちてきたそれを捕らえてはまた放って遊んでいた。 神の仮面も、彼にとっては祭りが始まるまでの手慰みでしかないようだ。 「あぁ。君はとても目立つし、これで隠れるのは顔だけだろう?」 周瑜の言に他意は無かった。それだけに、強い確信が含まれている。 だが、孫策はそれを聞いて少し黙った。仮面を放るのを止め、代わりに片手でくるくると回す。 「――――― じゃあ、試してみるか」 「いいだろう」 周瑜が二つ返事で応えたのは、『試してみるか』と言った孫策の口端が持ち上がっていたからだった。 祭りが始まると、二人はそれぞれに踊る輪の中へ入っていった。 陽の光は既に失せ、頼りとなるのは広場の中央に焚かれた炎だけであった。 ( 店の男が言っていたのはこの事か…… ) 足取り軽く舞いながら、周瑜は思った。 それは珍しいというより、一種異様な光景ですらある。 中央に焚かれた火の光は太陽ほどには強く無く、照らし出されたものは常に濃い影を背負っていた。闇の印象がはるかに強いその広場に、響いているのは火が爆ぜる音と簡素な太鼓の音であり、そこで踊っているのは、人ではない不可思議な容貌をした仮面ばかりであった。 ――――― それは宛ら“異形の祭”と言えようか。 周瑜は三周ほどした頃、孫策を探し始めた。 踊る輪が出来上がった時から薄々思っていたが、この輪の中で人を探すのは、とり合えず容易い事ではなさそうだった。というのも、祭りに参加する人数は決して少なくなく、その上老若男女が参加しているからだ。 周瑜は、仮面に空けられた小さな穴から周囲を見渡した。 輪の端々では既に声を掛け合っている人がいる。踊りの流れを崩さないよう、慎重に人を避けて目的の姿を探した。 一人、二人と似通った背格好の人を確認していく内に、周瑜は何だか目がおかしくなったような錯覚を覚えた。辺境の村での祭りということもあって、参加する人は皆簡素な袍や袴褶を着ているし、炎の明かりの下では衣服の色もその濃淡しか判別できない。孫策や周瑜が特に変わった衣服を着ているわけではないから、服装から解るのはせいぜい男女の別くらいだった。それを一人ひとり確認していくという作業は、相当量を相手取った間違い探しに等しいのだ。 だが探し始めて半周ほどした時、前方のやや離れたところに孫策かと思われる後姿を見つけた。 ( あれ……、か? ) 確信とまではいかないが、今まで確認してきたどの姿より孫策らしいと思える。 何となく気持ちが逸って、周瑜は足早に彼のほうへ近付いていった。 人の間に見え隠れしていた背が、次第にはっきりしてくる。 だが、それで周瑜の確信の度合いが増すことはなかった。まだ、彼が孫策かどうかは判らない。 ほんの一瞬孫策のように見えたから、彼であって欲しいと思っているだけの事かも知れなかった。 それで周瑜はふと、声を掛けて振り返った相手が孫策ではなかった時のことを想像した。 ――――― 己の呼びかけに応じた声が、孫策のものとは似ても似つかない声だったら……。 …………結構、いや、かなり気落ちしてしまいそうだ。 あれだけ自信をもって『判る』と豪語したのに、いざ声を掛けてみたら全く別人だったなんて笑えやしない。その上、孫策とは義兄弟の契りを交わしてかれこれ二年近くになるし、その間殆ど行動を同じくしてきたのだ。『判らない』のは元より、『間違える』のも相当情けない。 そんな風に考えていると、目的の背が次第に近付いてくるにつれ、声を掛けようという気持ちが萎んでいってしまった。 そしてついに、周瑜はあともう少しで彼の袍を掴める距離まで来たのだが、すぐに声を掛けることはできなかった。 ( ……何と言えば良いだろうか ) 初対面の人に孫策に対するような調子で声を掛けるのは躊躇われるし、孫策本人に対して自信のない口調で話しかけるのも悔しかった。 ――― と、その時、 「!」 不意に、周瑜の見つめていた後姿が振り返った。 目が合った、という感覚は殆ど無い。その感覚を味わうには、仮面の穴は小さすぎた。 だが、炎の明かりに照らし出された面は、人の気持ちをぎくりとさせる位には怪しかった。 周瑜は、知らず、歩を止めていた。 声は掛けず、只じっと少年を見つめるままになる。 ( あ…… ) 案外早く、少年は見切りを付けた。 再び背を見せ、人の流れと共に周瑜から離れていく。 それは何事も無く、という風だった。 暫くして、肩を叩かれた。 「ねぇ、楽しんでる?」 声や服装から察するに、同年代の少女である。 「……えぇ、まぁ」 はっきり言って楽しくは無い。 周瑜には『孫策を見つけ出す』という目的があって、それは未だ叶えられていないのだ。 だが勿論、少女がそれを知る由は無い。 「さっき踊っているあなたを見てたんだけど、あなたの舞、素敵ね」 少女は純粋に言っていた。 「ありがとう」 「このお祭りは初めて?」 「えぇ、そうです」 それから二言三言少女は問いを発したが、周瑜は当たり障りのない答えだけを返した。そうして彼の気の無い態度に気付くと、少女は遅からず会話に区切りを付けて去って行った。 それはその後に声を掛けてきた数人の少年少女も同様で、彼らにしてみれば、周瑜が何のためにこの祭りに参加しているのか不思議でならないだろう。 しかし周瑜は孫策を探すのに必死で、そんな事に構っている余裕は無かった。 大人の混じった輪の中では孫策の少年にしては立派な体躯も目立たないし、彼の持つ独特の雰囲気も、祭りの暗い印象に覆い隠されてしまっていた。それでも唯一、孫策の声だけは絶対に間違えないと思っていたが、それさえ彼が呼びかけに応じない限り耳にすることが出来ないものだった。 ( ……伯符。……伯符、どこだ? ) 周瑜は、何週目になるか判らない輪の中に居た。 人々は気に入った者を見つけて次第に輪から外れて行き、仮面の数はだんだんと少なくなってきている。視界の端に男女が手を取り合って輪から抜けるのが見えて、周瑜は何だか嫌な気分になった。 周瑜でさえ、何人かの少女から声を掛けられた。孫策が少女に声を掛けられて、既に輪から抜けているとは考えられないだろうか。 それは無論、祭りの始めだったら有り得ない事だろうが、どちらかと言えば祭りはもう終わりに近い。 あまりに周瑜が見つけられないので、孫策はつまらなくなって少女の誘いに乗ってしまったりはしていないだろうか。 ( ……そんなこと、ない…… ) だが周瑜の足は自然と重くなり、ゆっくりと輪の外側に逸れていくと人の流れから外れたところでそのまま止まってしまった。 ( ……何故、見つけられない……? ) 周瑜は立ち尽くした。 目前を踊って通り過ぎていくのは顔を隠した『仮面』ばかりで、それはもう『誰』でもなかった。 これほど多くの人々の中に居ながら、周瑜はひどく孤独を感じた。 そうしてぼんやりと人の流れを見ていると、一人の少年が近付いてきた。 何となく、先ほど声を掛けそびれた少年と似ているような気がした。 周瑜は少年が己を目指して来ているのが解って、彼から少し顔を背けた。 暗に話しかけられたくないことを示したつもりだったが、彼は全く構わずに声を掛けてきた。 「お前、もう踊らないのか?」 周瑜はただ俯いた。 ――――― 少年の声は、孫策のものより少し低かった。 あの時声を掛けなくて正解だったわけだが、どうしてか悲しかった。 そして少年は、打ち沈む彼にもお構いなしだった。 「さっき踊っているお前を見たが、とても上手いな」 「……ありがとう」 かろうじてそう答えると、少年が笑ったような気がした。――― 仮面をしているから、表情が見える筈はないのだが。 「俺はお前の舞が気に入った。向こうで話そうぜ」 少年はそう言って、周瑜の手を取った。そのまま輪から遠ざかろうとするので、周瑜は慌てて踏み止まる。 「す、済みません。私、まだここに居なくては……」 「どうして?」 少年は振り返りざま問うた。 「……あの、探している人が、いるので」 「誰を?」 「それは……」 周瑜が歯切れ悪く言うと、少年はさも可笑しそうに言い放った。 「無駄だ。ここには『誰』もいないのだからな」 「え……?」 周瑜には、少年の言っていることがよく解らなかった。 すると、彼は同じ調子で尚も言う。 「仮面を被った奴は皆、自分を隠した『誰でもない奴』なんだぞ」 その言葉の意味を理解すると、周瑜はしばし呆然となった。 少年が言っているのはつまり、仮面は本来『己』という人格を隠すためのものであり、それを被った人は個性を取り除かれた人間なのだから、この祭りの中で特定の『誰か』を探そうとしても見つけられる筈が無い、ということである。 ――――― 最初から、『孫策』を探そうとしていた周瑜が間違っていたということか。 その考えに至ると、周瑜は酷い眩暈を感じた。 それで、少年に強い力で手を引かれても、もう抵抗する気力も無くなっていた。 踊りの輪が遠ざかる。 炎の明かりが遠ざかる。 そうなると、やはり孫策はまだあの仮面の中にいるのではないかと思えた。 林の前まで来て、少年は止まった。 握られていた手が離され、少年がくるりと振り返る。 周瑜は、孫策を見つけられぬ己が情けなくて、惨めで、眉を顰めて俯いた。 泣きたいわけでは無いから、涙は出ない。 だが、このまま孫策のことを忘れて少年と話し合うことはできそうになかった。 少年が咳払いをした。 周瑜の注意を促そうとしたのかも知れないが、周瑜は斜め下の地面を見つめたままでいた。 すると、そんな彼の態度に話し辛さを感じたのか、少年もしばらくの間無言になる。 ( ……早く輪に戻って、探さねば…… ) そんなことを考えていると、不意に少年の手が周瑜の仮面に伸びてきた。 少しぼんやりしていた所為か、周瑜は気付くのが遅れ、仮面の紐が緩んで初めてその無礼に怒りを感じた。 ( 何という奴! ) 仮面を押さえようとしたが時既に遅く、それは周瑜の顔から外れる。 それで反射的に睨み上げようとしたその瞬間、周瑜が顔を上向けると同時に少年の言葉が降ってきた。 「ほら、存外難しいものだろう?」 目に映った少年が、さも面白いという風に笑っている。 その笑顔は、親友のものと一致していた。 「……伯符、……どうして……」 睨んでいた目はその顔を見た時から驚きに変わり、それを隠さぬまま周瑜は親友の名を口にした。 「ん?」 「……声が、違った。……いつもより、低かった」 「だって、いつも通りだったら、すぐばれるだろ?」 あっけらかんと答える声はもう普段の調子で、孫策は愉快そうに声の高低を変えて見せた。 いかにも楽しげなその様子が、周瑜には恨めしく思われる。 「……ばれたって良いじゃないか」 「お前が俺のこと“目立ちたがり”って言うからさ」 「そんな事言ってない!『君は目立つ』と言ったのだ、私は」 今度はきちんと睨んで言ってやったが、孫策は素知らぬ顔で「そうだっけ?」と答えた。 「でもお前、俺のこと“目立ちたがり”って思ってるだろ」 「……事実だろう?」 「やっぱりな」 孫策は軽く鼻を鳴らすと、落ちている仮面を拾って周瑜に渡した。 「――― 帰ろうぜ」 広場の端に繋いでおいた馬に向かって歩く途中、周瑜がふと口を開いた。 「何故、私が判った?」 問われた孫策は、ちらりと周瑜を一瞥してから答える。 「判ったわけじゃない。舞が上手な奴がいたから、目を付けてただけだ」 それは、少しぶっきらぼうな言い方だった。 「そいつは、声は掛けられてるみたいだが、なかなか輪から出て行かない。だから俺も興味が湧いて、話し掛けてみようと思ったんだ。そしたらお前だった」 「…………それでも、君は私を見つけた」 ぽつりと言ってしまってから、周瑜は己が随分根に持った物言いをしたことに気付いた。 「…公瑾…」 孫策の声には、ちょっとした意外と困惑が含まれていた。 あまりにきまりが悪過ぎて、周瑜は俯く。 だが、次の瞬間、周瑜の肩には孫策の強い腕が回された。 「わっ!」 勢いにつんのめりそうになる彼に笑いかけて、孫策は言う。 「じゃぁ、こうしよう。もし俺を見つけられなかったら、お前は目立つことをするんだ。そうすれば、俺の方から見つけてやるよ。今日のように、な」 ――――― それはそれで、悔しいのだが。 周瑜は、孫策に向かって小さく頷いた。 ( ……それはそれで、嬉しいことかも、な…… ) 帰り途は、ことのほか静かだった。 月明かりの照らす夜の街道を、二人して馬蹄を響かせながら駆けていく。 祭りの喧騒が嘘であったかのように静まり返る道には、人の影すら無かった。 だが隣に『孫策』が居れば、周瑜は孤独ではなかった。 了 →あとがきを読む 小説topへ ← |